首にしこりがあった場合に疑う病気
首にしこりがある場合、どんな病気が考えられるか、またどうすればよいか。
首にしこりがある場合、単なる風邪が原因の場合もあれば良性腫瘍、悪性腫瘍が原因の場合もあります。ここでは簡単な見分け方とそれぞれの原因の特徴を記載します。
注）あくまで自身で判断する目安と考えてください。数日続く場合必ず医師に診察してもらって下さい。
見分け方
代表的な病気を取り上げており、実際にはこの他にも様々な病気が考えられます。また病院では触診、血液検査、超音波検査、場合によってはMRI検査などを行い様々な要素から総合的に判断しています。
急性リンパ節炎
ウイルス・細菌等の感染によって起こるリンパ節炎で、いわゆる風邪と呼ばれるものの一種と考えると分かりやすいと思います。しこりに触れたときに痛みがあることが多く、喉の痛みや発熱、鼻水などの症状があることがあります。
亜急性甲状腺炎
甲状腺内に炎症がおき、甲状腺組織が壊れる病気です。いわゆる風邪症状が併発することが多く症状も個人差が大きいものです。7-12倍程度女性に多く見られ、年代も20-50代に多い病気で、基本的には自然治癒するものですが、炎症が強い場合は副腎皮質ホルモン（ステロイド）や抗炎症薬の投与を行うことがあります。
悪性リンパ腫
リンパ球ががん化して起こる病気です。しこりに触れても痛みがないことが多く、
発熱、体重減少などの症状を伴います。
菊池病
良性のリンパ節炎で、発熱、体重減少などの症状を伴います。悪性リンパ腫と症状が似ているため、慎重に見分ける必要があります。
唾液腺関連（唾液腺炎、腫瘍）
耳の下、顎の下には唾液腺が存在しており、そこに炎症や腫れが起きることがあります。リンパ節と同様に、ウイルス・細菌感染で自然治癒する病気の場合もありますが、良性もしくは悪性の腫瘍である場合もあるため数日程度症状が変わらない場合は受診をしてください
